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***** トイレから戻ろうとすると、 更科くんが廊下の壁に 寄り掛かり、待っていた。 「俺も、トイレ」 「あ、ごめん、お待たせ…」 そそくさと 立ち去ろうとすると、 道を塞ぐように 目の前に立ちはだかる。 「ちょっと、……」 「あれから、 白井とは会ってない?」 驚いて顔を見上げると、 更科くんの真剣な表情が 目に飛び込んで来た。 咄嗟に後方に目をやり、 人影がない事を確認する。 リビングの方からは、 みんなの楽しげな 笑い声が聞こえていた。 「会ったよ」 わたしが答えると、 更科くんは眉間に しわを寄せた。
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