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「関わるなって、
言ったよね」
「しょうがないでしょ、
色々あって……」
更科くんは、
ふう、と息を吐いて、
「今度は、何を
吹きこまれたの?」
「……全部、聞いた」
「だから何を」
険しい表情に
身を竦ませながらも、
わたしは言った。
「月子ちゃんの
ご両親が関わった
放火事件のことと、
…中学の時、クラスメイトが
自殺したっていうこと。
――その時亡くなったのが、
白井さんの妹さんだってこと」
更科くんの表情が一瞬消え、
…その後、徐々に、怒りと
投げやりな感情が
浮かび上がって来る。
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