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「うそっ。今も?
……だって、そんな
ツヤツヤで、紅くて…」
「十数年前から
欠かさずしてるのよ。
唇に、はちみつパック」
「…すごい…」
改めて顔を寄せて見ても、
フジコ先生の唇は何かを
塗っているかのように紅く、
つるんと光っている。
「分かっていただけた?
以上が、わたしの恋愛必勝法、
初級編よ。ほんの一部だけどね」
「すごい…。
目からウロコです…」
わたしはまだ、
先生の唇に見惚れていた。
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