プロローグ

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俺の名前は秋本 朔士(アキモトサクシ)。 ぴっちぴちの16歳だ、と言いたいんだけどまさかの享年16歳でもあるんだよねー。 いやー、猫に引っ掻かれた傷が原因で出血死するとは思わなかったよ。 猫だから許すけど!! 「だーかーらー!! 1人回想に耽ってないで転生しようよー!!」 「嫌だし?」 で、現在に至る。 「だってさー!!転生するのは良いけどさ、逝った先にアイツがいんだろ?絶対逝きたくない!!」 アイツとは、まさに王道!!超鈍感ハーレム野郎のこと。 奴の名は神田 英人(カンダエイト) 勇者として異世界に召喚されたらしいよアイツ。 俺はテンプレ通りに天界に呼ばれたんだけど見ての通りごねてる。 そりゃね?転生とかワクワクする展開だけどさ 転生してもアイツと同じ世界じゃ苦労すんのが目に見えてるわけよ。断固拒否する。 「しょうがないよー。君は脇役なんだからさー。王道主人公は付き物なんだって、諦めようよ」 「だがその幻想をぶっ壊す?」 「何で疑問系?」 「なんとなく」 神が頭を抱えて悶える。 あ、そう言えばこの神。容姿はまともで全身タイツじゃなかった。 イケメンで全身タイツとかだったらボッコボコにしてやろうと思ってたのに。 ま、俺がなかなか転生しないことでそれの倍以上に困ってるみたいだけど。 ざまぁ!!
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