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「ここが――」
「おー」
「であっちが――」
「ほおー」
「反応薄すぎない?!」
「えっ」
だって有名なとこもう知ってるし……とは言えないよな。
「う~…あっそうだ!」
青華が手を叩いてニヤニヤとする。なんか怖いぞ。
「ここが私のお気に入りの――」
「うおおっすげぇ!高い!!崖ええぇぇ」
「違う!!見るとこそこじゃない!!あそこおお!!!」
え、崖じゃないん?
青華が指差したほうを真っ直ぐ見る。
「…」
「ね、きれいでしょ?」
そこにはオレンジと黄色で染まる夕焼けがあった。確かに綺麗だけど……。
「俺個人的に真っ黒がすきなんだけど」
「そういう問題!?もう夕焼けじゃないよね!無理な注文!!」
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