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「俺は他の悪霊や人間を味方だと思ったことが一度もないんでね」
「融通のきかない死神さんですわ」
と、悪霊が言った。
目と目で火花を散らす。
「お嬢さん、とても純粋な目をしているわ。私、こういう人間だぁいすき」
悪霊は青華の方を見て舌なめずりをする。
「っ!!ジン……」
「はぁ…一降りで終わらすか」
この悪霊、口だけ達者だ。自分で自分を強いって思ってるタイプだな。
「この私に勝負事で勝とうなんて……………。」
悪霊がお喋りを止める。
「え…………」
青華が俺を見つめる。
そう。本当に一降りで殺したのだ。
「……ジン……あなたって……」
俺は青華の方を振り返って言う。
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