気だるそうな死神。

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「ちょい!ま、待って」 ………え。なに触ってんですか。いや、なに触れれてるんですか。 なんで!? 女は俺のフードをがしっと掴んだまま離さない。 「あなたもしかして…幽霊とか……?」 「……とかじゃなくてそうなんだけど」 こうなったらヤケクソだ。なんぼのもんじゃい!!!! 「…あの?」 固まってる。完全に固まってる。 「い、いいいいま私がおっさんぶん殴ったこと閻魔様に言わないでくれ る…!?足切られるのやだよおおお」 女はそのまま地に着く。土下座ってやつか。 「えと…今あっちの世界でもゆとり中だから…」 「ゆ、ゆとり?地獄にもゆとりがあるの?てかあなた本当何者?…はっ、鎌持ってる…」 呼吸なしに話続けているのによく息切れしないものだ。てか今更鎌の存在に気付くか。 「あぁ…俺死神」 女は一瞬固まる。
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