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「すごーい!!お２人ってそんなに小さい頃からの付き合いなんですか？」
今まで俺の様子を伺うように遠慮がちにいた優子ちゃんのテンションが急に上がりだす。
「そ、家が向かいだったから一緒に育ったようなもんだよな。友達って言うより兄弟って言った方がしっくりくるかもな」
何故か誇らしげに言い出す優弥の姿にドッと疲れが襲ってくる。
「お前みたいな兄も弟も持った覚えもないし、欲しくもない」
言い捨てると勝手に作った酒を置く。
｢そう言えば俺も兄弟がいた覚えないや、いるのは……｣
ニヤリと意味ありげな笑みを浮かべ酒を口に運ぶ。
優子ちゃんが居る手前、変に何でも言えない俺にとって分が悪い。
仕方なく口を閉じるしかないが、俺も黙ってヤられるつもりもなくしっかり仕返しをした。
｢ｺﾞﾎｯ｣
タイミング良く優弥がむせ返し酒を吐き出す。
｢人がせっかく作った酒を吐くなよ｣
布巾で溢れた酒を拭きながら軽く笑ってやった。
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