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アールグレイ王
「暇潰しか…そんな動機が赦されると思っているのかタマタマルよ」
一瞬にして凍りついた空気。 この国の王である者のオーラというか威圧感。
さっきまでの空気とはまるで違うはりつめた空気。
神官や貴族は王のその姿に冷や汗が出始めた。
ここで殺人が起こる…と脳裏によぎるほどの殺気がこの部屋に居る者全員を包み込む。
タマタマル
「やれやれ~俺と殺んのか?手加減しねぇぞオッサンよ~」
さっきまで笑っていたのが嘘かのように真顔になり、直ぐに剣を抜けるように中腰に屈む。
辺りを慌ただしい雰囲気が包む。
いつ始まってもおかしくない中、アールグレイ王の横に居たもう1人が喋り始めた。
知恵の泉ユラ
「止めましょう、王にタマタマルも。」
その声で王は殺気を抑え、タマタマルも構えを解いた。
タマタマル
「止めるなよガリ勉~俺1人でもここは余裕だぜ~」
タマタマルのその発言にも反応を示さない知恵の泉ユラ。
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