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タマタマル
「あぁ~無理無理。オッサンやガリ勉なら未だしもお前は論外。 何も分かってない、力だけ。 そんなんじゃ皆を導けねぇぞ~勇者王なんて肩書きだけじゃねぇかよ」
流石にその言葉には勇者王も限界だったらしく腰に刺していた剣を抜く。
しかし、剣を抜いた瞬間勇者王グレイは前のめりに倒れてしまった。
その光景にアールグレイ王も知恵の泉ユラも驚いた顔をして下に居る男へ視線を向ける。
そこには鞘から剣を抜いた状態で座ったままのタマタマルが居た。
タマタマル
「良かったな勇者王~俺が『今日に限ってボロボロ』な剣を持ってて。じゃなかったら首から上が飛んでいたかもなぁ~」
剣を鞘に収めそう言うタマタマル。
勇者王
「う゛っ…」
しかし流石は勇者王。 直ぐに意識を取り戻し首を左右に数回振ると元通り立ち上がった。
立ち上がり下に居るタマタマルに向け怒りの『視線』だけを向ける。
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