もどかしさ…

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「---今日ってお店休みなんでしょ?これから予定入ってる?」 俺の様子を探るような躊躇いがちな言葉に鼓動が速鳴る。 もしかしたら---そう期待せずにはいられない美月の言葉。 「---特に何もないけど……」 ヤパイ。答えながら口元が緩んでゆく。 「もう夕ご飯食べた?」 「いや、まだ。今からコンビニで買おうとしているところ」 気のせいか美月の声に緊張を感じ、益々期待は膨らんでゆく。 まさか作ってくれるとか?---なんて図々しいことを考えてしまった。 「まだなら、これから一緒に食べない?仕事終わったから、もう会社出れるし。衛くんのアパートの近く行くから」 やっぱりそんなに上手い話はないか…… でも美月と会えるのだから、それだけでも充分だ。 「いいけど……。でもこっちまで来なくていいよ。あんまり食べる所ないし、俺もちょうど外だから。店を指定してくれれば行くし」 タイミングの良い事に遠出して来たコンビニは駅と目と鼻の先の場所。 「本当にお店も決めていいの?じゃあ……」 俺の言葉に美月は嬉しそうに話しだした。 .
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