もどかしさ…

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そのままでは気持ち悪いと美月がシャワーを貸してほしいと言われ、部屋に優弥と2人。 「コーヒーくれ。濃いめのやつな」 すぐ側にあるのに図々しくも俺にコーヒーを要求しながら寝転びだした。 「おい……」 まるで自分の家の様にくつろぎだす優弥に一喝いれようとしたが、思い止まる。 よく考えてみたら優弥は残業明けに早起きして美月の着替えを届けてくれたのだ。 「ブラックで良かったよな」 確認するとコーヒーを淹れに素直にキッチンへと移動する。 「でも昨日はマジ驚いた。まさかお前からあんな電話が掛って来るなんて思ってもいなかった」 ---一確かに…… 多分、優弥以上に電話を掛けた張本人の方が驚いていると思う。 「よく分からないんだけど、美月が妙に荒れてて弱いくせに他人の酒を一気飲みしてダウン。何か嫌な事でもあったのかな?」 酔い潰れた美月を介抱することで手一杯になって忘れていたが、こうなった原因の根本に疑問が沸く。 「え!?美月がそんなことをしたのか?」 美月の行動は弟の優弥でさえ、驚きを隠せないくらい予想外なことだった。 .
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