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――…
―…
「―――ん?何時だ?」
まだ重い目をゆっくりと開けながら手探りで携帯を探す。
いつの間に寝たのか全く記憶がなく、今の俺には考える余裕はなかった。
まだ完全に眠りから覚めていないのか頭が重くボーッとしている。
「眠っ」
なかなか開ききらない目を軽く擦りながらタバコに火を点ける。
いくら頭が起ききらなくても、もう完全に習慣化されている動作。
2、3度タバコを吹かし、眠りで凝り固まった身体を思いっきり反り伸ばすと、やっと少しスッキリしてきた。
「せっかくの休みが寝て終わりってどーよ」
自分に呆れながら今日初めてカーテンを開け、外の景色を目にした。
さすがに夜とはいかないが夜に近い夕方なのは確かだった。
「朝まで居たんだよね……」
ふと思い出し、ポツリと口にすると気持ちを切り替えるように深い息を吐き、熱いシャワーを浴び夕飯の買い出しに行くことにした。
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