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スタートが悪かったせいか、シャワーを浴び一息つき気づくと外はすっかり暗くなってしまっていた。
お腹は空いているが、今から買出しに出るのも面倒な気がする。
ある物で済ませようか……
冷蔵庫の中を覗いてみたが大したものは入っていない。
諦めコンビニでも行こうと鍵を掛け、アパートを出た。
外は憎らしいくらい天気が良く、せっかくの休みを無駄にしてしまった事を悔やんでしまった。
「たまには違うコンビニでも行くか……」
悔し紛れではないが、散歩がてらいつもより遠いコンビニへと足を向ける。
「何にしよーか……」
コンビニに着き、弁当の棚に視線を向けていると、不意に携帯が鳴りだす。
仕事の癖か、反射的に周りに謝り一旦コンビニの外へと出る。
どうせ優弥だろうと思いながら携帯を開くと、ソコには信じられない名前が表示されていた。
「---何で……」
驚きを隠せなかった。
だって俺は優弥から聞いて知っていたが、相手は---美月は俺の番号を知るはずがなかったからだ。
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