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っていうか、これからどうすればいいのだろうか……
――気まずい……
そう感じているのは俺だけではなく多分、美月も同じだと思う。
じゃあ、用がないなら―――なんて美月を置き去りにして立ち去るわけにもいかない。
とはいえ、ずっとこうしているわけにもいかず
「ココじゃなんだからどっか店に入る?」
近くにあるコーヒーショップをに目配せする。
「うん」
ホッとしたような、そしてどこか嬉しそうに笑みを見せる美月に俺は内心複雑だった。
その顔は何を意味している?
仕事柄、他人の表情や仕草で相手が何を思い、何を伝えたいのか読み取れる自信はあった。
でも美月に関してはてんで駄目で、変に深読みしすぎて訳が分からなくなってしまう。
「昼間に衛くんと会うのって何か変な感じで緊張しちゃう」
俺の向かいに座り、恥ずかしそうに小さく溢すと、ソレを誤魔化すようにコーヒーを飲んだ。
確かに言われてみれば、いつも会うのは店で昼間にこうして外で会うのは初めてかもしれない。
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