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―――あ、衛くんの匂い。
微かにタバコの匂いがする……
衛くんに体重を預け、ゆっくりと目を瞑る。
私の大好きな匂い。
タクシーの振動が心地よくて頭がフワフワしている。
「着いたら起こしてあげるから寝てていいよ」
でも衛くんの言葉に一気に我に返る。
駄目、駄目!
余りの気持ちよさに、うっかり寝てしまいそうだった。
このまま家に送られてたら、いつもと何も変わらない。
時間もないし、お酒もまわっていて、あまり頭が働かない。
そんな私の出した答えは……
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