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無事に家に着いただろか。
美月と別れ、家路に着いた俺は今更ながら1人で帰らせてしまった事をすごく後悔していた。
<大丈夫?家に着いた?>
時間も時間で電話を掛けるのもなんだと思い、メールを送る。
暫く携帯の前で待って見たが、うんともすんとも言わない。
「もう寝たかな……」
タクシーで帰ったのだから、そこまで心配する事もないかを思い直す。
そしていつものように冷蔵庫からビールを取りだし開けようとした矢先にテーブルの上に置きっぱなしにしておいた携帯が激しく震えだした。
手にしていたビールを置き去りにして俺は慌てて携帯へと駆け寄る。
返ってきたのはメールではなく電話。
そしてディスプレイには美月の名前がしっかりと映し出されていた。
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