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「あの……」
恐る恐る様子を覗いながら声を掛けてみる。
男の視線が一瞬だけ私の方に向けられた。
「はい？」
「えっと……。衛くんとはいつから友達なんですか？」
私の言葉に何故か小さく笑う。
私はその意味が分からなくて戸惑うばかりで……
緊張のあまり変な質問をしてしまったんじゃないかと慌てて記憶を呼び起こす。
「あ、すみません。違うんです。神崎といつから友達かって聞かれて、自分でも分からなくて……」
隣で私が焦っているのに気付いて謝りながら慌てて訂正してきた。
それにしても自分でも分からないってどういうことなんだろう……
もしかして、私が思っているほど衛くんとは親しくないとか？
え？でも、そんな相手に衛くんが頼む？
色んなことが一気に頭の中を駆け巡り、私はプチパニックに陥ってしまった。
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