みつき

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※ ドアが閉まるのを確認してから私はゆっくりと起き上がった。 「何やってるんだろ、私……」 髪を掻き上げ、ソファーの背に項垂れた。 酔ったふりをするつもりが思いの外、酔ってしまったらしく頭がグルグルする。 30過ぎの女が1人飲んでお酒に呑まれるなんて格好悪いにも程がある。 「衛くん、呆れただろうな……」 ―――こんなつもりじゃなかったのに…… どうして、こう物事が上手く進まないのだろう。 私のせい? それとも衛くんが鈍すぎるから? いや、回りくどいやり方をした私が悪いんだ。 .
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