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考え込んでいた大地が眉を潜めた途端、ふいに浩巳と視線が重なる。
「……っ……」
思わず口を開きかけ、こんなところで自分は一体、浩巳に何を聞くつもりだと自分を制すると大地は口を噤んだ。
浩巳は再び視線をパソコンのディスプレイに戻すと、何も見なかったかのように手を動かし続けている。
浩巳が何を考えているのか分からなかった。
だから、確かめなければと
大地は視線をパソコンのディスプレイに戻すと、朝一に届いていた未開封のメールを表示させた。
仕事にかこつけて、私用のメールを送ってくる奴は少なくない。
女性からはデートのお誘い。
男性からは飲み会や合コンの連絡。
そして、今朝来たメールは随分前から誘いがあった合コンの最終確認の連絡だった。
今朝は無視してしまおうと放置しておいたが、大地は両手をキーボードに添えると『了解』と打ち返信ボタンを押した。
そして、相変わらず仕事に集中している浩巳の様子を盗み見ると、目を細めた。
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