突然の告白

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□■□■ 「なぁ………みぃ」 「どないしたんっ?!」 学校帰り、電車の中で吊革に掴まり隣に並んだハルが、落ち込んだ声で話しかけてくる いっつもおちゃらけてるハルがそんな声を出すのは珍しく、ビックリしてグリンって音がするぐらいの勢いで隣を見上げた 「誰か紹介してやぁ~」 情けない声を上げるハル 「はぁっ?何言うてんの、アンタ。昨日の昼間、レーナのことが好きって言うてたやん!」 「ちゃうわ!あれはただ、気になってるって言うただけやん!」 「気になってるって…。そんな簡単にコロコロ変わるようなん、気になってるって言わんし!そもそも、そんないい加減なヤツに紹介なんか出来へんわ!」 実は、今日の昼休み――― お昼を食べ終わり、トイレを済ませ廊下に出てきたところで、ハルがレーナを呼び出してるのをたまたま目撃した 何もしてないのに悪いことをしてるようで、ついトイレの陰に隠れながら見守っていると、そのまま2人は階段の方へと姿を消してしまったから、それ以上のことは知らない でも、今のハルの状況を見る限り、ハルにとってよくないことがあったんやと…嫌でも分かる 「レーナに…フラれたんか?」 視界の端で、吊革を持つ左手がピクッと動いた 「………そーゆーことかぁ~」 好きちゃうって、今言うたトコやん… 嘘つき いっつも教室に迎えに来てくれるのに、今日来ーへんかったのは、レーナと会うのが気まずかったから? ダルそうにしててもいっつもちゃんと返してくれるのに、何の話してもスルーしたんは失恋したから? ズキズキと痛む心臓 こんなにも近いのに、今のこの関係が壊れるんが怖くて、自分の想いが伝えられへん こんなにも近くに自分(晴翔)のことを想ってる人間が居るんやで! そう叫びたくて堪らない
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