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梨の妖精でもマリモの妖精(?オッサン?)でも、クマでもネコでも何でもいいけど…
「あたしのキャラちゃうことない?」
「そぉか?俺には可愛い女子高生に見えるで?」
ニコニコとしながらサラッとそう言える慎ちゃんが眩しい
ってゆーか、嬉しいんやけどそれを聞きたい相手は他の人
「ありがと…」
「ホンマのことやし」
「………そぉ?」
「うん。ところでさ、みやちゃ―――」
「あれ?慎ちゃんやん!めっっっちゃ久し振り~!近所やのに、全然会えへんなぁ~」
途切れ途切れの会話の中に、けたたましい声で割り込んできたのは待ち焦がれた人
「ホンマ、久し振りやなぁ~!」
バシバシと慎ちゃんのダウンジャケットを叩き、笑顔を振りまく
「久し振り。それにしても、自分…めっちゃ元気やな」
「当たり前やん。まだ俺ら高校生やで?」
いや…
高校生でも、もっと落ち着いてる人も居るやろ…
なんて思ったけど、ツッコむのは辞めとこう
「ってゆーか、慎ちゃん何してんの?」
「え?みやちゃんにお土産渡しに来たんと―――」
「お土産って、何なん?!どっか行ってきたん!?俺、何も聞いてへんで!」
あたしと慎ちゃんを見比べ、叫ぶハル
「あ………。ハルのん忘れてた…」
「マジかっ!う~わぁ~!慎ちゃんっ、信じられへん!」
「とりあえずさ、2人共中入りや」
ここで立ち話もなんやし…と思って、2人を家の中へと招き入れた
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