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「透……大丈夫か?」
「うん……」
次の日。俺は会社を休んで、腹痛で寝込んでいる透の看病をしていた。
昨晩から続いた透の腹痛は、今はだいぶ引いたと本人は言っているが、心配であることには変わりはない。
辛そうに顔を歪める透を見ていれば、その気持ちは更に大きくなった。
プルルル……プルルル……
その時、不意に電話のベルが鳴る。
俺はゆっくりと立ち上がり、電話に出る。
受話器から聞こえたのは、響子さんの声だった。
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