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「……?」
目を覚ますと、そこはソファーの上だった。
服もロクに着ないまま、眠りこけてしまったらしい。
それにしても、不愉快だ。ストーカー野郎のせいで、見たくもない過去の夢を見てしまった。
私はもう、こんな血みどろの人生とはオサラバしたいのだ。
あとは、結局生き残ってしまった透を殺すだけ。
その後は森さんと幸せな家庭を築ければいい。
そう思っていた。
「……あれ?」
不意に、どうしようもない違和感が私を襲う。
――何かがおかしい……!
注意深く、辺りを見回してみる。
異変は、私のすぐそばにあった。
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