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「ああ、もしかして父の……」
「そうそう! まあ君はまだ小さかったから覚えてないよなあ」
二人の会話が私の耳に入るたび、組み立てたくないパズルのピースがどんどん埋まっていく。
どんどん鼓動が早くなる。
怖い……!
怖い!
――怖い!
こんな感覚は、幼い時のあの日以来……
あの日……
あの日……っ!?
「イヤアアアアアアアア!!」
「き、響子さん!?」
私は思わず叫び声をあげていた。
あまりにも、あまりにも恐ろしくておぞましい事実に、気付いてしまったから……
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