第8話：真相と壊滅

捻じ曲がった愛

　
閑散としていた探偵事務所の前に集まる警察と、それを見て好奇心のままに群がる人の群れ。

これは恐らく、私の想定していた事態が起きたのかもしれない。

そう思った私は、近くの人に話を聞いてみることにする。

「ねえ、いったいなにがあったの？」

「ん？　ああ、それはね……」

その口から放たれた言葉は予想と全く同じ。

探偵の遠山が、何者かに殺害されていたという話だった。