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「さて……と」
一旦、香澄と別れた私は、頭の中で状況を整理する。
私が蒔いた種は、必ずどこかで芽を出すだろう。
それさえ見逃さなければ、ストーカーの正体は完全に暴かれる。
そのために、私から話を聞いた香澄を監視しておく必要がある。
そう、香澄は餌なのだ。
ストーカーをおびき寄せるための餌。
もし、ストーカーが本当に危険な相手だったら香澄は殺されてしまうだろうが、それはそれで構わない。
香澄や私に対するストーカーの行動で、分かることがたくさんあるのだ。
そう思った私は、すぐさま携帯を持って外へと出る。
さて、最終決戦よ?
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