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これで良し……。
種は全てばら撒いた。
私は既に、ストーカーの正体には薄々気づいている。
だが、最後の罠を仕掛けるにはまだ足りない。
そう、私をここまで手こずらせてくれた相手なのだ。
最大の絶望と苦しみを持って、この勝負を終わらせなければならない。
その命が尽きる最後の一瞬まで、私にたてついた事を後悔するような。
そのくらいの目にあわせてやらなければ面白くない。
そのシナリオは、既に出来上がっている。
食べごろになれば、私の前に綺麗に盛り付けられてくるのだろう。
そう思うだけで、私の身体はゾクゾクと、エクスタシーにも似た感覚に支配されるのだった。
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