狂気と愛情の狭間-2

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  「実はね……僕、ママ達を殺したのは響子さんじゃないかって思ってるんだ」 僕の言葉に、奈々美お姉ちゃんは目をパチクリさせる。 「またまた、何言ってるの……」 「冗談じゃないんだ! 色々思い当たる節があるんだよ……だから……」 言いかけた僕を、奈々美お姉ちゃんが優しく抱きしめる。 「大丈夫よ、絶対にそんなことはないから。だって……」 僕を落ち着かせようとするように頭を撫でながら、奈々美さんが言葉を続ける。 しかし、次に放たれた言葉は、僕にとってあまりに衝撃的なものだった。 「だって、私に天明真教を教えてくれたのは、響子さんなんだもの」 ――その言葉に、僕の鼓動は大きく跳ね上がった。
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