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「実はね……僕、ママ達を殺したのは響子さんじゃないかって思ってるんだ」
僕の言葉に、奈々美お姉ちゃんは目をパチクリさせる。
「またまた、何言ってるの……」
「冗談じゃないんだ! 色々思い当たる節があるんだよ……だから……」
言いかけた僕を、奈々美お姉ちゃんが優しく抱きしめる。
「大丈夫よ、絶対にそんなことはないから。だって……」
僕を落ち着かせようとするように頭を撫でながら、奈々美さんが言葉を続ける。
しかし、次に放たれた言葉は、僕にとってあまりに衝撃的なものだった。
「だって、私に天明真教を教えてくれたのは、響子さんなんだもの」
――その言葉に、僕の鼓動は大きく跳ね上がった。
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