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まさか……!
奈々美お姉ちゃんにあの宗教を教えたのが響子さんだったなんて……!
奈々美お姉ちゃんからそれを聞いた瞬間、僕は大きな危機感に襲われた。
響子さんは、宗教なんかにのめり込むタイプの人間じゃない。
そんな響子さんが奈々美お姉ちゃんに宗教を勧めたということは、裏に何か別の目的があるのだということだ。
そんなことを考えていると、奈々美お姉ちゃんが笑顔で僕の頭をクシャクシャと撫でてきた。
「ねえ、透君。今、色々なこと考えてるでしょ? 君って凄いよね。物事を凄く深く考えられるし、私の渡した本だって、自分で言葉を調べてきちんと読めちゃうし……確かまだ小学一年生だよね? もしかしたら君って……ギフテッドなのかも知れないよ?」
ギフテッド?
聞き慣れない言葉に、僕は思考を止めて、奈々美お姉ちゃんの言葉に聞き入った。
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