破滅へ向かう足跡

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「ついに来た……」 目の前にそびえる教団本部の建物を見て、僕は息を呑んだ。 10階以上はあると思われる乳白色のビル。 今からここに入ると思うと、やはり緊張してしまう。 大丈夫大丈夫。 今日はただのパーティーなんだ。 嫌な予感を必死で振り払い、足を踏み出す。 今は閑散としてるけど、中に入れば沢山の信者が話をしているに違いない。 うん、そうに違いない。 恐れる心を奮い立たせながら、僕は一歩ずつゆっくりと、本部に近づいていった。
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