汚れきった契約

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「すまないな、響子。計画の内とはいえ、気分良くないだろう」 茜を送り届けた帰り道、俺は響子に非礼を詫びていた。 「全然構わないわよ。むしろ、黙ってていいんだから楽なものよね」 そう言って、響子が微笑する。 その様子を見て、俺も安堵の息を漏らした。 「それなら良かった。良かったら、これから飲み直さないか?」 「遠慮しておくわ。あまり飲み過ぎるのは優雅じゃないもの。それより、事務所で明日の計画を確認しましょ?」 「ああ、そうか。よし、そうするか」 茜には、明日には契約できると伝えてある。 いわば、明日が一番の肝なのだ。 買っておいた缶コーヒーを飲み干し、気を入れ直す。 よし、しっかり準備しておかなければな。
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