汚れきった契約

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「さて……」 事務所のソファに座り、テーブルを挟んで響子と向かい合わせになる。 響子が用意してくれた紅茶を啜りながら、俺たちは明日の計画について話し合った。 「まず、明日の契約はきちんとしてあげなきゃダメよ。人は契約書とかが出てくると、途端に疑い深くなるんだから」 「そうだな……」 そう、騙すのは後でじっくり準備が整ってから。 まずは信頼を稼ぐのが大事なのだ。
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