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それにしても響子は恐ろしい。
俺は今回、最初から全て響子の指示で動いていた。
今まで幾度もこういった詐欺を働いてきたのだろう。
それでコツコツと私財とコネクションを積み上げてきたのだ。
完全に落ちぶれた俺に目をつける辺り、相当の人材眼を持っているのだろうから、響子の周りにはさぞかし多くの優秀な人間が集まっているに違いない。
この女と共にいれば、俺は頂点に立つことができる。
胸の高鳴りを抑え切れない。
さあ、まずは一つ先へ進もう。
これは、俺と響子が二人で刻んでいく足跡の一歩目なのだ。
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