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「で、まあこんな時に申し訳ないんが、色々聞かせて欲しいことがある。昨日は一体どういった集まりだったんだ? 被害者は最近、仕事が優先であまり友人と遊んでないという話を聞いているんだが」
「ああ、昨日は久々に大石が東京から帰ってきたんで、その歓迎会だったんです」
「大石……?」
「ああ、俺です。高校卒業してからずっと島を出ていて、昨日帰郷してきたんで……」
「なるほど、そうなるとお前は、昨日のフェリーに乗ってこの島に来たんだな?」
木村と大石の言葉を聞き、笹見の目がギラリと輝く。
「ちなみに、お前は昨日の深夜一時ごろは何をしていた?」
「いや、その時間は部屋で寝てましたけど……」
「なるほどな……」
なにやら考え込むような様子を見せる笹見を、大石は訝しげな表情で見つめていた。
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