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「あ、あなた達も来てたんだ」
不意に聞こえた声に振り返れば、そこには彩芽の姿があった。
「おお、お前も柴田さんに聞き込みに来たのか!」
榊原が、相変わらず無駄に大きな声で彩芽に問いかける。
ちなみに柴田というのは、今向かっている町内会長の名前である。
「うん。昔の事件とか聞くなら、ここがいいかなって思ってさ」
「俺達もそう思ったんだ。一緒に行こうぜ。図書館でちょっとした情報も掴んできたしな」
大石がそう言うと、彩芽が小さく微笑んで頷く。
目指す家は、もうすぐ側に近づいていた。
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