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「えっ……?」
荒井が、疑問と驚愕の入り混じった声をあげる。
佐和子の手が、荒井の首をギリギリと横に折り曲げようとしているのが分かる。
なぜ……いったいどういうことだ?
今、この身に何か起こっているのだ?
焦燥する荒井の瞳に、口元だけの笑みを浮かべた佐和子の姿が映る。
佐和子の首はゆっくりと横に倒れていき、ついには直角に折れ曲がる。
そして、いつもの愛する妻の声で、ゆっくりと絶望的な言葉が放たれた。
「いい夢、見れた?」
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