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また、下!?
荒井の中に戦慄が走る。
次の階を通過すると、先ほどと同じように少女がエレベーターの扉から顔を出してこちらを覗いている。
そしてまた、停止音。
通過すると、またこちらを見る少女。
もし一階に辿り着いたとしても、外に出るにはエレベーターの前を通過しなくてはならない。
だめだ。殺される。
そう思った荒井は、踊り場の窓からその身を躍らせた。
「くそおおおおおお!」
今、荒井がいるのは三階と二階の間。
飛び降りても、何とかなる。
少なくとも、このままここにいるよりは、良いだろうと思えた。
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