ミナゴロシ

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  「なんで、なんでこんなことになっちまったんだよ!」 大石が悲痛な叫びをあげる。 次々と殺されていく友人たちを前に、何もできない自分が情けなくて仕方がない。 この惨劇が自分のせいだとしたら、償っても償いきれない。 もう、逃げ出してしまいたい。むしろ、自らの命を絶って全てから逃げ出してしまいたい。 そんな大石をさらに追い詰めるように、新たな悲報が告げられた。 「あとな伊藤詩織の父親が遺体で発見された。他の被害者と同じく首の骨を折られてな」 「なんだって!?」 新たに知らされた知らせは、驚愕によって迎えられる。 しかし、大石には更に気になることがあった。
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