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「親父……親父は……!? 昨日、詩織の親に会いに行ったはずだ! まだ家に帰ってない!」
「なんだって?」
大石の叫びに、笹見が反応する。
「それは本当か!?」
「ああ……そうだよな、榊原!」
「あ、ああ! 確かに、大石の親父さんは詩織の父親に会いに行くと言ってたぞ!」
「ちっ……! おい、すぐに周辺の捜索に当たれ!」
笹見が苛立たしげに、近くの警官に声を張り上げる。
こちらの捜査を嘲笑うかのように、犠牲者は増えていく。
まだまだ、悪夢は終わらない。
誰もが、そう感じていた。
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