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「あっ、あっ、あっ、ああああああああ!」
瞬間、眞砂子の母親が絶叫を上げる。
直角に曲がった首をガタガタと揺らし、瞳からは血の涙が顔の真横を伝って流れ落ちていく。
そしてそのまま、猛スピードで笹見の眼前に走り寄った。
「うわああああ!」
笹見が慌てて銃を乱射する。
しかし、顔に穴が空こうが目を弾き飛ばされようが、眞砂子の母親は動じない。
あまりにも冷たい手が、笹見の首筋に伸びる。
「やめろおおおお!」
その時、大石が無数の手をかいくぐって叫び声をあげた。
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