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「や、宿はここなんかどうかな?マーちゃん!」
「えぇ!ここにしましょう!そうしましょう!!
ここで良いわよね?ウェル?」
最初はノリノリで夫婦を演じていた…いや、喋り方を少し変えただけで、他はあまり変わりないのだが
マチルダとサムは今では、現在感じている悪寒から逃れる為、素早く宿を決める。
平民が使うには少し豪華だが、お金に困っている訳でもないので構わずに、ウェルを引きずりながら入っていった。
「ちょ、ちょっと!引っ張らないでよ!
お と お さ ん!お か あ さ ん!」
張り付けの笑顔を目の前の夫婦に向けるウェル
((やめてぇ!!もうやめてぇぇえ!!))
目の前の夫婦もまた、張り付けの笑顔をしながら、目で訴える
それに対してウェルは無言の圧力を加えながら二人を通りすぎ、ロビーのソファーに腰をかけた。
それを見て、この作戦案を提案した二人は物凄く後悔をしたのは言うまでもない。
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