雪が降るその日に

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「どうしたの蓮?何かあった?」  心配げに自分の顔を見つめて来た未空に対し、蓮は小さく首を横に振る。 「ううん、何でもないよ。」 「本当に?具合でも悪いの?お腹でも痛く……。」 「もう、お姉ちゃんは心配性だよ。 ただ、凛が何時も通り捕まらないから悲しくなっちゃったんだ。」 「……そうなの?」 「うん、そうだよ。大丈夫!!」  心から心配してくる未空に、蓮は再度首を軽く横に振りつつ、未だに未空の体の横に隠れるようにしてくっ付いている凛と同様に抱き付く。 「それなら良いんだけど……。 何かあったらちゃんと言うんだよ?」 「うん、ありがとうお姉ちゃん。」  蓮の反応に対し、まだ不安が残っている様な声色で問いつつも、蓮の反応が返って来ると同時に優しくその髪を撫でた。 「あああ、蓮ばっかりずるい!! 凛もお姉ちゃんに頭撫でてほしいんだもん!!」 「はいはい、凛もね。」  そんな未空と蓮を見た凛が、寂しくなってしまったのか少しだけ頬を膨らませ、未空の体へと頭を摺り寄せて良い子良い子を強請る。  そんな凛の行動にくすっと笑顔を洩らしつつ、未空はその髪を撫でた。
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