第1話

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おそらく いや 間違いなく… その血のもっとも濃縮された部分が僕のところに来ている… 僕はそれほどまでにスカートを愛している たとえば 目の前に女性が現れたとする… その場合僕の目線は、間違いなく、下から上に行く 僕の視線は常に下を向いている 決して 暗いからではない 日常の中で僕は常にスカートを求めているからだ それなりの努力は続けているつもりだ それほどまでに僕はスカートに執着している 日常の中で僕の理想的なスカートにめぐり合えたとしたら… 僕はその一日はとてもハッピーな気分で過ごすことができる 僕はその出会いを神に感謝する そして スカート神 プリーツが スカートを媒介とし その日一日を精一杯生きろと そしてスカートを守り続けろと 僕に神託を送る… 僕はそれに感謝し 日夜研究を続けることの励みにし そして僕はさらに理想のスカートを追い求めることの矜持を誓う… 例え ベストなものでなかったとしても スカートへ挑戦するという気概を僕は受け取ることができる 僕はそれを紳士的に受け止め そして僕はとても前向きな気持ちになる 同じ女性を見たとしても スカートかそうでないかで僕の評価は大きく変わってしまう なぜ スカートとそれ以外ではこれほどまでに差が出てきてしまうのか…
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