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ええ、と髪飾りの鈴を鳴らしながら頷く。
麒麟、一説では四神(四獣)の五獣めとされる幻獣。
別名黄竜とも呼ばれているソレは完全体で復活すれば絶大な力を発揮するだろう。
「…それで、ルナ。これは今どうなっているの?」
「なんだかよく分かりません」
「そう、分からないの…」
その言葉を聞いて、ふむと口に指をあて、俯いて考える。
「あの水色の少女は誰?」
「あれはジュピター(木星)です」
「彼女は敵?味方?」
「最後の敵です」
「そう……」
納得したように頷き、空中にいるジュピターを見上げる。
「あれを倒せばいいのね」
「倒せるのですか?」
「無理」
「………ですよね」
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