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「悠、十四歳。死因は心臓を一突きか……まだ若いのに可哀想だね」
「……別に」
マーズ(火星)に心臓を貫かれてハルは死んだ。ここは言うなれば死後の世界、冥界だ。
「ふむ……君は誰に殺されたんだい?」
「…火星」
「火星?…ってことはマーズか、あの子は気性が荒いから…、ごめんね。育て親である僕の責任だ」
「育て親?」
親がいるのかあの人たちに。というか、なぜ彼のような冥界の住人が彼らと関係があるのか、ハルには分からなかった。
「僕はね、今は太陽系から外されてしまったけど…冥王星の守護神プルートさ。今はこの冥界で死人の相手をしているんだ」
「……ふぅん」
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