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気が付けばもう夜。
天空を彩るは無数の星々。
月はなく、余計な明かりのない夜空はとても美しく煌めいている。
そんな空の下、私はお婆ちゃんの家の倉庫を彼と一緒に物色していた。
「あった!あったよ奏樹!」
倉庫の中、懐中電灯を片手にした私はとうとう目的の物を見付ける事に成功。
それを彼の力も借りて外へと引っ張り出す。
袋に入れられたそれは、倉庫の奥に長年眠り続けたお陰で酷く埃を被ってしまっていた。
彼が中身を取り出すと、私の胸の高鳴りは一層激しさを増す。
「うん、あの劣悪な環境に長年放置されていた割には問題なさそうだね」
「よかった~!って悪かったわね、劣悪な環境で!」
「倉庫は大抵どこもそういう場所だから気にしない気にしない」
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