四、繋がれる想い

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「田舎の特権という奴だね」 「こういう美しい自然の風景が堪能出来るから、僕は静かな場所が好きなんだ」 「あ……」 『好き』という言葉に過剰に反応してしまう私。 まるで中学生レベルだ。 「ん?どうかした?」 「な、な、なんでもない!全然なんでもない!」 「僕にはなんだか焦っているように見えるんだけど?」 「そ、そんな事ない!私はいたって普通!平常心!海のような寛大な心!」 「寛大かどうかは関係ないけどね」 「いらんところ拾わなくていい!」 彼に悟られそうになってる事が恥ずかしくて目も合わせられない私は、やっぱり中学生のようだ。
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