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「や、ヴィクター! 何する……」
「ちょっとこい」
えっ!
嘘。やだ、こまるよ。
助けて、フィリア………って
全然笑ってる。
そっか。
私が振られたこと
まだ、話してないから。
「離して、ヴィクター」
「すぐ済む。黙ってついてこい」
「やだって言ってるのに……!」
私の抵抗なんて
まったく意味をなさない。
力は到底敵わないし
なにを言っても無視だし。
もう諦めた。
そのままグイグイ引かれて
なぜか人気のないところに連れてこられた。
な、なにここ……。
「な、ちょ………なにする気!」
「なにって、そんなこと聞くなよ。本当にバカだな」
またバカって言うし。
それに
私の状況はまるでなんだか……
ヴィクターの顔が近づく。
え?!
まさか、キス…?!
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