第6話 まさかのheart break

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「おまえ、俺のこと好きだって前に言ったけど…」 「! あ、あれは……」 そうだよね。 私、 ヴィクターが好きなのに…… 礼弥と。 「おまえは、日本にもアメリカにも恋人がほしいのか?」 「?!」 「とんだビッチだな」 クッと目を細めて言う。 いつもの意地悪じゃない。 ちょっと、ちがう。 「そういう女は別に嫌いじゃないけど」 「…………」 「おまえがそうだとは思わなかった」 ドクン。 重く、ずっしり響いた。 まるで胸に突き刺さるかのように。 言葉だって 時と場合によっては、凶器。 間違ったことは、言われてない。 だから、 ショックだった。 ヴィクターに言われるのは。 「私は………」 「華子」 心がざわつく。 まさか、 こんなこと言われるなんて。 「キャッ!」 強引に、肩を掴まれた。
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